3)ハイキングと野鳥観察
趣味としての位置づけ
一般に哺乳類などの野生動物は用心深かったり、夜行性であったりするため、人間社会の近くに生息していながら、その観察を行うのは非常に難しい。
これに対して、鳥類の特徴は、昼行性の種類が圧倒的に多いこと、翼を持つ鳥類はいつでも飛んで逃げられることから、人間の姿が遠くに見えてもすぐには逃げずに、じっくり観察が可能である場合が多いことが挙げられる。
したがって、野生の動物に親しむには、鳥類はうってつけの動物である。また、哺乳類に比べ、様々な環境において観察可能な種類数が圧倒的に多いこと、鳴き声、美しい姿かたちなどでそれらの種類の判別が遠くからの観察でも比較的容易な場合が多いことから、コレクションの要素をも含む趣味として成立してきた。
また、動物について理解を深めながら、自然に対して人間側からは働きかけをしない趣味、環境を破壊しない趣味として、特に自然保護、環境に対する配慮を重視する人々から、評価されている。
野生動物を対象とした趣味では、野鳥観察以外に、釣り、狩猟、昆虫採集なども広く行われている。
しかし、これらはいずれも自然に親しむことと引き換えに、自然と人間との間になんらかの相互作用が生じるものなので、場合によっては、それが自然環境を乱し、多くの動物の命を奪うことにもつながる場合がある。